白い座卓 (家具の塗り替え)
2009-10-21
白い座卓。座卓には違いないけど洋室向きのテーブルです。
キズがいっぱいあります。
こうやってキズを探してパテ付けをしているといろいろ想像します。
ありえない場所にキズが見つかったりすると、どうやってこのキズは出来たんだろうとか・・
あっ あまり長くは考えていませんよ、手が止まってしまいますから。
天板を残して足の部分を塗装します。(天板の裏も)
天板の塗装が一番大事ですから最後に吹き付けます。
その時塗り替え終わった足の部分に、たとえ同じ塗料でも余分に塗料が付かないように足の部分に養生しました。(仕上げで吹きつけしたのと、余分に付いてしまったのでは違うから)
出来上がりの写真を撮ろうと足の養生を半分剥がし終えた(奥の足)写真です。
これが↑塗り替え出来上がりです。
工場の中で写真を撮る難しさがあります。
それは塗装する物の塗装前でも塗装後なら尚のこと、天井の明かりや窓からの明かりが反射して
うまく撮れないのです。
明かりが入らない所は限られているし暗くなります。
フラッシュが当たればまったく違う色になります。
同じ物を撮ってながら色が違うのです。色の仕事をしているのに・・・です。 K
黒い座卓 (家具の塗り替え)
2009-10-19
家具の引き出し
2009-10-13
新聞紙に包まれたこれは家具の引き出し。
塗装する部分は白い部分だけ。すっぽり包み込みます。
・・・なのでこの様な大掛かりな養生になります。
吹付け塗装なのでほんの小さな隙間でも塗料が入り込んでしまいます。
もちろん養生してる新聞紙に穴が開いててもテープで塞がなければなりません。
持ち込まれた家具が1~2台分の引き出しなら大したことはありませんが、
台数が多いと・・・
この様に並べられるのが二度三度。形状も違います。
養生の専用紙があります(紙だったりビニールだったり)が新聞紙を使うことが多いです。
新聞紙は扱うのに大きさがちょうどいいのと慣れているからですね。
塗装は、塗装する品物を並べて、品物は動かないで人が動いて塗装しています。
扱っている品物がほとんど手作りです。数が揃ってもせいぜい数台。
塗装ロボットを使うような仕事内容ではないので、全てが手作業です。
非能率なのですが、ずっとこの方法でやっています。
きっと、これからもそうだと思います。 K
変わった(おもしろい)木地の家具の塗装 続き
2009-10-09
昨日作業を始めた家具は塗装が終わって乾燥に入りました。
棚板まで組みあがると雰囲気が違うと思います。
引き出し部分がまだ養生されたままですが内側の扉が付きました。
この白い家具が、どんなお店に置かれるのか想像してみます。
付き板(木地を薄くスライスしたシート状のもの)を貼った家具は多いです。
目的によっていろいろな物を貼ることはあります。
目的は様々でしょう。
「木」に見せたい。・・・これ一つとっても軽く仕上げたい、コストを下げたいetc
本物の木を使わなくても木の木目をプリントしたシートでもいいじゃないかということになってくる。
いえば「木」に見えればいい。
その結果どうなっていくと思いますか?
作る側もそうですが、買う側にも変化が起きてくるのです。
買う側の人はプリントシートを貼った様々な家具に囲まれて生活しているとします。
家を建てることにしました。「木」をふんだんに使った内装です。
部屋や廊下に腰板といって腰の高さくらいまで板を貼りました。
腰板の高さまでは、壁が一番傷つきやすく汚れやすい部分ですから、腰板というのは、美観と
壁を保護するのに適しています。
さて塗装が終わって施主さんがクレームを出しました。クレームの内容は
「腰板の木目の模様が同じでない。板の色にムラある」
自然木を使っていて全部の木目の模様が同じになるなんてありえません。
色もそうです。同じ木でも色の吸い込みは成長が違う部分で同じではありません。
本物の木を使っているから隣同士で使っても木目は同じにはなりません。
この上から木目模様のプリントシートを貼れば・・・ということになります。
このクレームは本当にあったことです。
プリントシートに囲まれていると本物を否定してしまうことにもなるのですね。 K
変わった(おもしろい)木地の家具の塗装
2009-10-08
木地が加工されている薄い板が貼り付けてある天板。
木地が波状に彫られています。
外側は棚が付くと思われます。内側は中がポリ板が使われています。引き出しや棚が付きます。
内側のポリ板は塗装しないので養生します。箱状の物を養生するのは少しコツがいります。
カウンター式になっている家具ですが天板に厚みがあります。天板にも収納スペースがあって
いえば掘りごたつ状の、蓋付きの箱が埋められているとそうぞうしてください。
色見本、サンプルです。アップしたサンプルにはこれよりも白くと書かれています。
どの程度までの白さを求めているのか、相手の気持ちを読み取る必要があります。
これは加工した木地を貼り付けている家具ですが、無垢の木地を加工すると重くなります。
もしも貴重な木でなかなか手に入らない場合など、木を薄く切ってシート状にすれば
大きな物を作れます。
薄くシートにすることによって同じ木目を出すことができます。
コスト面でも大いに助かるのでは・・・
でも買う側は、説明がないと無垢の厚い木だと勘違いする人は多いと思います。
この家具の塗装が終わった写真は後日です。 K